アレグロ・コン・フォーコ!

こんにちは。フルート兼ピッコロ、近頃トランペットにも手を出し始めたfuyukiです。

今までやっていたのと全く違う楽器を触ってみると、新たな発見があったり意外な共通点が見つかったりといろんな学びがあって面白いからおすすめです(^^)



さて、まわってきました「好きな音楽用語」というお題。

“好きな”というか“思い入れのある”音楽用語になりますが、僕はこれです。



「Allegro con fuoco(アレグロ・コン・フォーコ)」



高校で入った吹奏楽部で初めてやったのがチャイコフスキー交響曲第4番第4楽章でして、その譜面に付してあったのがこの「Allegro con fuoco」でした。



朝から晩までピアノを弾いていて今ではプロのピアノ弾きになった同級生のA君が教えてくれたことには、

「Allegroは“速く”でfuocoは“炎”、conは英語のwithで“〜のように”という意味だから“烈火のごとく速く”っていう意味なんだよ」

ということだったのですが、その名に違わずテンポは鬼のように速く、しかも木管楽器はひたすら16分音符のかけ上がりとかけ降りの連続でとにかく息つくヒマもない曲です。



参考URL(こんな感じの曲です。今思うとクラリネットの方がもっとしんどそう…)

https://www.youtube.com/watch?v=YOr8HZ-KN3U



そんな曲の中に、中学でまったりやっていた所からいきなり放り込まれたもんだからとにかくすごい衝撃で、(これはやべーところに来てしまった)という思いでビビりまくってしまったのでした。練習してもまず指が回らないし、そのうえ気持ち的には “烈火のごとく”なもんだから空回ってしまって本番も全然うまくいかなかった。そういうちょっと苦い思い入れのある用語です。



そんなわけだからいまだに「Allegro con fuoco」の文字を見るとドキッとします。

アタマの中では(落ち着いて、落ち着いて。でも烈火のごとく)と念じつつ、丁寧に指をさらって事故らないようにと気を引き締めてかかるのです。



と同時に、初めて出合ったときにビビりながらも感じた(すげー! 吹奏楽かっこいい!)という気持ち、新しい世界が広がったときの気持ちの昂ぶりを今なお新鮮に思い出させてくれる、僕にとっては初心に立ち帰らせてくれる特別な用語でもあるのです。


以上、長々と自分語りでした。
日一日と夏本番に近づいていますから、体調には気をつけて楽しく音楽やりましょう!